携帯電話のゲームでモバゲーと人気を二分してきた
グリーが、世界最大級のスマートフォン向けソーシャルゲーム
プラットフォームを買収すると発表しました。グリーが
買収するのは世界で7500万ユーザーを獲得している
「openFeint」で、買収金額は85億円、グリーのユーザー数は
一気に1億人を超える計算になります。
グリーが買収する「openFeint」は、iPhoneやAndroidスマホ
に簡単にソーシャル機能が追加できるサービスが有名で、
これまで約1万9000社ものゲームデベロッパーに提供されて
います。タイトルも5000以上が採用されており、グリーに
とっては非常に意義のある買収となりそうです。
現時点では、グリーのライバルであるDeNAが18%の
出資をおこなっている「openFeint」ですが、これ以外にも
インテルやThe9などの企業が出資をおこなっており、
グリーは買収によってこれらの企業が所持する株式を10%
取得することになります。
買収の手順としては、米国子会社のGREE Internationalを増資
して買収用の子会社を設立後、既存株主に対して
GREE Internationalが買収対価を支払った上で、
買収用子会社とOpenFeintを合併するという手順がとられる
ことになります。
今回の買収に対して、グリーの田中良和社長は
「OpenFeint社は、米国を中心に世界各国で約7,500万ユーザーが
利用するサービスを展開し、優れた技術と多くのデベロッパーを
擁しています。同社は、グリーが世界でもトップクラスの
モバイル端末向けソーシャルアプリを、世界中の何千万、
何億というユーザーへ届けるための最適なパートナーです。
グリーは、今回の買収によりソーシャルプラットフォームの
グローバル展開を強力に推進していきます」と、買収後の
展開についても積極的なコメントを発言しています。